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R.E.M.『Up』25周年盤、5.1chで聴いたら凄かった!発売当時スルーした名盤を25年越しに再発見

R.E.M.の1998年のアルバム『Up』。

実は僕、このアルバムを発売当時は完全スルーしていました。

もちろんR.E.M.自体は好きだったものの、Bill Berry脱退後の作品ということもあり、「それまでのR.E.M.とはちょっと違う」という印象もあって、当時はあまり食指が動かなかったんですよね。

まさか25周年記念盤が出るなんて思ってもいませんでした。

ところが、ある日中古で25周年記念盤を発見。

「せっかくだし買ってみるか」

くらいの軽い気持ちだったのですが……。

これが買って大正解!

特にBlu-ray Audioに収録された5.1chサラウンドで聴いてみると、これまで自分が『Up』について抱いていた印象がかなり変わりました。

「えっ、『Up』ってこんなに音が面白いアルバムだったの?」

25年越しに、ようやくこのアルバムの魅力に気づいた感じです。




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目次


「Up」なのに、あまりテンションがUpしない(笑)

まずタイトルからして面白い。

『Up』なのに、そんなにテンションが上がる曲がない(笑)。

冒頭の「Airportman」からして、浮遊感のある電子音と淡々としたボーカル。

「よっしゃー!盛り上がっていこうぜ!」というタイプのアルバムではありません。

むしろ全体的に、どこか内省的で、静かで、浮遊している。

『Out of Time』や『Automatic for the People』のような、メロディーやバンドサウンドを前面に出したR.E.M.を期待すると、かなり戸惑う作品だと思います。

しかもBill Berryが脱退し、R.E.M.は3人組になっていた時期。

ドラムを含む従来の「バンドらしいR.E.M.」から距離を置き、電子音やシンセサイザー、サンプリングなどを積極的に取り入れた作品になっています。

当時のファンが戸惑ったのも分かる。

でも、今あらためて聴くと、この方向転換こそが『Up』の面白さだったんじゃないかと思えてきます。


5.1chで聴いたら、アルバムの印象が変わった!

今回、一番驚いたのがここ。

25周年盤のBlu-ray Audioに収録された5.1chミックスで聴いてみると、ステレオで聴いていたときにはあまり意識していなかった音が、次々と耳に入ってきます。

電子音やシンセサイザーが左右だけでなく、空間全体に広がっていく。

ボーカルやコーラス、ギター、パーカッション、ベースなど、それぞれの音の位置が分かりやすくなり、まるで音の層が一枚ずつ剥がれていくよう。

『Up』って、実はかなり細かな音を積み重ねて作られたアルバムなんですよね。

ステレオで普通に聴いていると、そうした音が一つの塊として聞こえてしまうこともある。

ところが5.1chになると、

「あ、ここにこんな音があったのか!」

という発見がある。

これは単純に「音が大きくなった」「左右に広がった」という話ではなく、一つ一つの楽器や音色を味わえるようになったという感覚です。


電子音とシンセサイザーの広がりが気持ちいい

特に『Up』の魅力として感じるのが、電子音やシンセサイザーの使い方。

昔のR.E.M.のようなギター中心のロックサウンドとは違って、音が空間に浮かんでいる。

それが5.1chになると、さらに立体的に感じられます。

音が前から後ろへ、左右へ、そして奥行きの中へ広がっていく。

「Airportman」のような曲は、その浮遊感が特に分かりやすい。

一見すると地味な曲なのに、音の配置に意識を向けると、かなり面白い。

曲そのものだけでなく、「音がどこに存在しているのか」を楽しめるアルバムなんだと思います。


そして意外なほどベースが気持ちいい!

もう一つ、5.1chで聴いていて気持ちいいのがベース。

『Up』というと、どうしても電子音やシンセサイザー、浮遊感のあるサウンドに目が行きます。

ところが、よく聴くとベースがしっかり低音を出している。

しかも単に「ズシン!」と低いだけではなく、輪郭のある太い音なんです。

この低音が、上に浮かぶような電子音やシンセサイザーを下からしっかり支えている。

だから音場が広がっても、フワフワして終わらない。

ちゃんと下に太い土台がある。

このバランスが実に心地いいんですよね。


「At My Most Beautiful」のコーラスが素晴らしい!

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そして5.1chの魅力が特に分かりやすいのが、

「At My Most Beautiful」

です。

この曲はもともと美しいコーラスが魅力的な楽曲ですが、5.1chで聴くと、そのコーラスがまるで周囲から包み込んでくるように感じられます。

Michael Stipeのボーカルを中心に、重なっていくコーラスや楽器、残響がそれぞれ空間に配置される。

すると、コーラスが単なる「バックボーカル」ではなく、音楽そのものを包み込む空間のように感じられるんです。

この曲はBrian Wilson/The Beach Boysへのオマージュとしても知られていますが、そうした重層的なコーラスワークを5.1chで聴くと、また違った魅力が見えてきます。

ステレオで聴いていたときよりも、

「こんなに音が重なっていたんだ!」

という発見がありました。


「Walk Unafraid」は楽器一つ一つの音が気持ちいい!

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そして個人的にかなり気に入ったのが、

「Walk Unafraid」

です。

この曲はアルバムの中でも比較的エネルギーを感じる楽曲ですが、5.1chで聴くと、そのエネルギーがさらに立体的に感じられる。

ギターが右から左へ駆け巡ったかと思えば、

太いベースがズシン!

そして、

ドラムがドン!

この音の登場が気持ちいい。

何より、楽器一つ一つの音をしっかり味わえるんですよね。

ギターだけを聴く。

次にベースを聴く。

そしてドラム。

さらにボーカルや周囲の細かな音を聴く。

それぞれが単独で存在しているように感じられながら、最後には一つの曲としてまとまっている。

これこそ5.1chミックスの面白さだと思います。


『Up』は「バンド」より「音響作品」として聴くと面白い?

ここまで聴いていて思ったのが、『Up』って、それまでのR.E.M.とは少し違って、

「バンドが演奏するアルバム」から「バンドが音響空間を作るアルバム」へ変化している

ように感じること。

もちろんR.E.M.なのでバンドとしての演奏はある。

でも、ギター、ベース、ドラムだけで曲を組み立てるのではなく、電子音やシンセサイザー、コーラス、残響などを含めて、一つの空間を作っている。

だから5.1chとの相性がものすごくいい。

むしろ、

「これ、5.1chで聴くとこんなに面白いのか!」

という発見が、『Up』というアルバムそのものを再評価するきっかけになりました。


Blu-rayのスタジオライブも嬉しい!

そして、この25周年盤のBlu-rayにはスタジオライブ映像も収録されています。

これがまたいい。

『Up』は現役時代のライブでも、収録曲を何でもかんでも演奏していたわけではありません。

だから、アルバムを聴いていて、

「この曲、実際のライブではどう演奏していたんだろう?」

と思うことがある。

そんな曲を、スタジオライブという形で実際に演奏している姿を見ることができる。

これは単なるボーナス映像というより、『Up』というアルバムを別の角度から楽しめる貴重な記録だと思います。

しかも現在のR.E.M.は2011年に解散しているので、もう現役時代のようにライブで聴くことはできません。

そう考えると、現役時代にも演奏機会が少なかった曲のパフォーマンスが残されていること自体に、大きな価値があります。

アルバムを5.1chで聴いたあとにスタジオライブを見ると、

「この複雑な音を、実際にはこうやって演奏していたのか!」

という答え合わせのような楽しさもあります。

円盤ならではの醍醐味ですね。


発売当時は完全スルー。でも中古で買って大正解!

正直に言えば、僕は『Up』を発売当時にほぼスルーしていました。

そして、まさか25周年記念盤が出るとは思っていませんでした。

ところが、25年後に中古で25周年盤を買ってみたら、

「なんで俺、これ発売当時に聴いてなかったんだ(笑)」

となった。

しかも、日本盤が出ているわけでもなく、輸入盤も新品では簡単に見つからない。

かなりマニアックな円盤です。

たぶんこの記事も、ものすごいPVを稼ぐタイプではないでしょう(笑)。

でも、こういう円盤こそ、個人的にはブログで取り上げておきたい。

「こんなマニアックなR.E.M.の25周年盤を中古で買って、5.1chで聴いている奴がいる!」

ということですから(笑)。


そして『Reveal』25周年盤にも期待してしまう!

ここまで来ると、当然期待してしまいます。

『Up』が1998年。

そして2001年には『Reveal』。

ということは……。

2026年は『Reveal』25周年!

もし25周年記念盤が出るのなら、ぜひともBlu-ray Audioに5.1chミックスを収録してほしい。

というか、『Reveal』なんて、絶対5.1chと相性いいでしょ!

『Up』以上に、シンセサイザーやコーラス、ギター、ストリングスなど、さまざまな音が重なった作品。

「The Lifting」なんて、5.1chで聴いたら絶対に気持ちいいはず。

「I've Been High」や「Imitation of Life」も、コーラスや楽器のレイヤーを立体的に聴いてみたい。

『Up』の25周年盤で、

「R.E.M.のこの時期の音、5.1chで聴くとこんなに面白いんだ!」

と気づいてしまった以上、『Reveal』への期待は高まるばかりです。

R.E.M.さん、もし出すならぜひBlu-ray Audioを。

そして5.1chでお願いします(笑)。


いや、その前に『Man on the Moon』もお願いします!

そして、もう一つお願いがあります。

『Reveal』25周年盤を出すのであれば、その前に……。

『Man on the Moon』の音源もお願いします!

1999年の映画『Man on the Moon』では、R.E.M.が音楽を担当。

『Up』と『Reveal』の間に位置する時期のR.E.M.を考えるうえでも、非常に興味深い作品です。

しかも映画音楽として作られたR.E.M.の音を、もし現在の技術で改めてマルチチャンネル化してくれたら……。

絶対に聴いてみたい。

映画そのものも含めて、いずれこのブログで『Man on the Moon』についてはじっくり取り上げたいと思っています。

なので、R.E.M.のアーカイブを掘り下げるなら、

『Man on the Moon』の音源も、ぜひお願いします!


まとめ――25年越しに『Up』を再発見した

発売当時は完全スルー。

25周年記念盤が出るとも思っていなかった。

それが中古で手に入れて、Blu-ray Audioの5.1chで聴いてみたら……。

「『Up』って、こんなに面白いアルバムだったのか!」

という再発見。

電子音やシンセサイザーの広がり。

輪郭のある太いベース。

「At My Most Beautiful」の包み込むようなコーラス。

「Walk Unafraid」のギター、ベース、ドラムが立体的に響く気持ちよさ。

そして、スタジオライブでしか味わえない、現役時代の貴重なパフォーマンス。

もちろん、誰にでも薦められるアルバムかと言われると、少し違うかもしれません。

『Up』は派手ではない。

タイトルほどテンションも上がらない(笑)。

でも、音そのものをじっくり味わうアルバムとして聴くと、ものすごく面白い。

特に今回の5.1chミックスを聴いていると、

「これ、ステレオだけで聴いていたら気づかなかった音がかなりあるんじゃないか?」

と思ってしまいます。

R.E.M.のファンで、まだこの25周年盤を聴いていない人。

そして、5.1ch環境を持っている人。

もし中古で見つけたら、ぜひ一度試してほしい。

僕自身は25年遅れでようやく気づきました。

発売当時の自分へ。

これ、スルーするんじゃなかったぞ(笑)。

そしてR.E.M.さん。

『Reveal』25周年盤、待ってます。

その前に……

『Man on the Moon』もお願いします!!🎧




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※在庫・価格は各サイトでご確認ください