
「メチャクチャ評判悪いけど……あれ? 意外と面白いじゃん(笑)」
ガル・ガドットがロンドンをひたすら走る!
ツッコミどころ満載なのに、スピード感と演出でなぜか納得させられる“走るアトラクション映画”。
酷評を覚悟して観たら、まさかの「意外とアリ」だった!
正直、観る前はちょっと心配だった。
というのも、『ザ・ランナー』、かなり評判が悪い(笑)。
「そんなにダメなのか?」と思いながら観てみたのだが……。
あれ? 意外と悪くないじゃん(笑)。
むしろ、これはこれで結構楽しめる。
本作の魅力は、とにかくスピード感。
目次
『ザ・ランナー』作品情報
タイトル:『ザ・ランナー』
原題:The Runner
配信開始:2026年9月2日
配信:Amazon Prime Video
上映時間:約85分
ジャンル:サスペンス/スリラー/アクション/ドラマ
監督:ケヴィン・マクドナルド
脚本:マーク・ギブソン
出演:ガル・ガドット、ダミアン・ルイス、ローリー・ウィルモット、アルフレッド・イーノックほか
製作:Amazon MGM Studios
Amazon Prime Videoで配信されている、ガル・ガドット主演のサスペンス・スリラー。
約85分というコンパクトな上映時間で、ロンドンの街を舞台に、主人公がひたすら走り続けるという非常にシンプルな設定が特徴です。
あらすじ
ロンドンで活躍する優秀な弁護士マイア・マーテン(ガル・ガドット)は、ある朝、いつものようにランニングをしていた。
しかし、その途中で一本の電話がかかってくる。
電話の相手は、マイアの息子を誘拐した犯人。
息子を取り戻したければ、犯人の命令に従い、走り続けろ。
誰にも助けを求めてはいけない。
止まれば、息子の命が危ない。
こうしてマイアは、ロンドンの街を走りながら、次々と突きつけられる命令に従うことになる。
果たして彼女は、息子を救うことができるのか――。
メチャクチャ評判悪かったので心配だったけど……
正直、観る前はちょっと心配だった。
というのも、『ザ・ランナー』、かなり評判が悪い(笑)。
「そんなにダメなのか?」と思いながら観てみたのだが……。
あれ? 意外と悪くないじゃん(笑)。
むしろ、これはこれで結構楽しめる。
本作の魅力は、とにかくスピード感。
主人公がロンドンの街を走りながら、次々と指示を受け、事件に巻き込まれていく。
そこにテンポの良い編集、次々と切り替わるカメラワーク、飽きさせない演出が加わり、まるでアトラクションに乗っているような感覚で楽しめる。
「次は何が起こるんだ?」と考える暇もないまま、どんどん先へ連れていかれる。
このあたりは、個人的には意外と良かった。
とにかく飽きさせない映像とカメラワーク
この映画、ストーリーそのものはかなりシンプル。
「息子を誘拐された母親が、犯人の指示に従って走る」
基本的にはこれなのだが、そのシンプルな設定を映像とテンポでひたすら引っ張っていく。

主人公が走る。
カメラも走る。
次の指示が来る。
また走る。
そして新しい展開が起こる。
……と、とにかく止まらない(笑)。
「映画そのものが走っている」という感じなのだ。
そのため、細かいことを考えている暇がない。
このスピード感は、個人的にはかなり好みだった。
ロンドンを走り回る映像も楽しい
そして、個人的にもう一つ良かったのが、舞台がロンドンだったこと。
イギリス好きとしては、これだけでも結構楽しめる(笑)。
ロンドンの公園からスタートして、市内をあちこち走り回る。
「ここ見たことある!」
「この辺じゃない?」
みたいに、知っている場所が出てくるだけでテンションが上がる。
公園はハイド・パーク周辺かな?と思ったのだが、こういう実際の街を舞台にした追走劇は、ロンドンを訪れたことがある人ほど楽しめるんじゃないだろうか。
しかも、ロンドンの街並みが意外と映画映えする。
走る主人公を追いかけながら、歴史的な建物や公園、街並みが次々と画面に入ってくる。
これがニューヨークだったら、もちろんそれはそれで面白いのだろうけど、個人的にはもっとゴミゴミした感じになって、ここまで「走りながら街を見せる」映像として映えなかったんじゃないかなと思う(笑)。
ツッコミどころはある。でも勢いで許せる(笑)
もちろん、冷静に考えると、
「いや、それは無理があるだろ(笑)」
というところもある。
特に終盤の展開は、かなり強引に感じる部分もある。
ただ、面白いのが、そこまでのスピード感があるからこそ、なんとなく納得させられてしまうこと(笑)。
犯人を騙すための仕掛けも、落ち着いて考えれば「そんなに上手くいく?」と思わなくもない。
でも、映画そのものがものすごい勢いで走っているので、
「……まあ、そういうことなら分かった(笑)」
と、なぜか受け入れてしまう。
これ、ある意味では本作の演出の勝利なのかもしれない。
ある意味、無駄のないエンタメ作品
そして観終わって思ったのが、ものすごく無駄のない映画だなということ。
約85分という短い尺の中で、主人公が走る、逃げる、追われる、騙す、危機に陥る……と、とにかく次から次へと展開していく。
「このシーン、必要だったのかな?」と思うような余白もほとんどない。
そのため、作品としての深みを求めると物足りないかもしれない。
でも、「とにかく刺激のあるサスペンスをサクッと観たい」というときには、これはこれでアリだと思う。
撮影現場も楽しかったんじゃないかなと思ってしまう(笑)。
ガル・ガドットがロンドンの街をひたすら走り回って、カメラも一緒になって走り回る。
なんだか、作り手側も「とにかく走れ! 撮れ!」みたいなノリで作っていたんじゃないかと思えてくる(笑)。
こういう映画を作れるのも配信の良さ?
そして、これを劇場公開作品として考えると……。
正直、かなり厳しかったんじゃないかなと思う(笑)。
劇場までわざわざ足を運んで観る映画というより、家で気軽に再生して、85分後には「まあまあ面白かったな」と終われる映画という感じ。
でも、だからこそ面白い。
「大作として勝負するほどではないけど、こういう振り切ったエンタメ作品も作ってみよう」
ということができるのは、ある意味で配信プラットフォームならではの良さなのかもしれない。
劇場で隣の人がずっと、
「いや、なんで?」
「おかしいだろ(笑)」
なんてツッコミを入れていたら、さすがに迷惑だ。
でも家なら好きなだけ言える(笑)。
そう考えると、これはある意味、配信向け映画としてかなり潔い作品なのかもしれない。
Amazon Prime Videoの今後にも注目
そして今回、改めて感じたのが、Amazon Prime Videoの作品展開の幅広さ。
劇場公開を狙うような作品にも力を入れながら、こういう軽めのエンタメ作品も作る。
作品の規模や方向性にかなりバリエーションがある。
今回の『ザ・ランナー』も、まさにその一例なのだろう。
Netflixにももちろん面白い作品はたくさんあるけれど、個人的には時々、「質より量なのかな?」と感じてしまう作品が目につくこともある。
だからこそ、今後Amazonがどんな映画を作っていくのかは、ちょっと注目したくなった。
大作だけではなく、
「こういう映画も作るのか!」
という振り切った作品が出てくるのは、配信サービスを観る側としては結構面白い。
まとめ
『ザ・ランナー』。
細かいところを突っ込めば、いくらでもツッコめる(笑)。
でも、
スピード感のある映像。
飽きさせない演出とカメラワーク。
ロンドンの街並み。
約85分で駆け抜ける潔さ。
これらを考えると、個人的にはそこまで悪くなかった。
むしろ、
「メチャクチャ評判悪いらしいけど、ハードル下げて観たら意外と楽しめた(笑)」
というのが正直な感想。
映画としての完成度を厳密に評価するというより、
ガル・ガドットと一緒にロンドンを走り回るアトラクション映画。
そんな気持ちで観ると、意外と楽しめる作品だと思う。
そして、こういう「劇場ではちょっと厳しいけど、配信なら全然アリ」な映画を作れることこそ、今の配信映画の面白さなのかもしれない。
酷評を覚悟して観た分、個人的にはちょっと得した気分です(笑)。















