映画・円盤・本のある暮らし

映画の感想を中心に、円盤や本との出会いを記録するブログ

「国宝」ドルビーシネマの映像が凄すぎた@新宿バルト9


※本記事は映画『国宝』の鑑賞体験と作品考察をまとめたレビュー記事です。

ラージフォーマット(ドルビーシネマ)での鑑賞による映像・音響体験の違いや、作品テーマに関する個人的な考察も含みます。

これから鑑賞を検討している方、通常スクリーンとの違いが気になる方の参考になれば幸いです。

※後半に物語内容へ触れる記述があります。未鑑賞の方はご注意ください。



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やっと見てきました、『国宝』

口コミが相当良いので、迷いながらも「歌舞伎興味ないしなー」とずっと見送っていたのですが、

今回IMAX、ドルビーシネマでの上映ということで、ラージフォーマット好きの自分としては無視できず、

東宝の本気も感じ、これは行かねば!と決心しました。

選んだのはドルビーシネマです。


目次



作品情報

  • 作品名:国宝
  • 公開年:2024年
  • 上映時間:約175分
  • 原作:吉田修一『国宝』
  • 主演:吉沢亮、横浜流星 ほか
  • 監督:李相日
  • ジャンル:人間ドラマ/芸道/歌舞伎

ドルビーシネマを選んだ理由


・歌舞伎がテーマなので、舞台のシーンで臨場感ある音が聞けると思った。

・衣装・美術がアカデミー賞にもノミネートされているだけあり、

それを含めて、多彩な色を高コントラストのドルビービジョンで見た方が満足度が高くなりそう。

劇場について


劇場は新宿バルト9へ!

それにしても、毎回ドルビーシネマは入り口の大きいディスプレイにテンション上がりますね!


中は、基本他のドルビーシネマと変わらず、

安定のクオリティといった印象。左右の青いラインがやはり印象的です。

ドルビーシネマで見た感想


IMAXでは見ていませんが、多分ドルビーシネマで見たのは正解

特にラストの舞台のシーンは、照明や紙吹雪が色鮮やかに映え、

役者さんの化粧や衣装の質感も非常に美しく感じられました。


音に関しても、舞台シーンが重要な作品だけに、

ドルビーアトモスの臨場感を全身で浴びられたのは大きなポイント。


確かに、あの舞台の場面をIMAXの大画面で見るのも魅力的だとは思います。

ただ、日本の芸術は繊細なディテールにこそ良さがあると思うので、

それを一層引き立ててくれたドルビーシネマで良かったかな、というのが正直な感想です。

映画の感想


映像作品としての完成度は非常に高いと感じました。

約3時間という長さにも関わらず、途中で飽きることもダレることもなく、

終始スクリーンから目が離せない演出とストーリー。


これは原作も読みたくなる映画ですね。

登場人物のセリフでは語られなかった想いや背景を、ぜひ原作で深掘りしてみたいと思いました。


主演の吉澤亮さん、横浜流星さんの2人に拍手👏

役作りは相当大変だったのではないでしょうか。

2人とも本当の歌舞伎俳優に見える見事な名演でした。
森七菜さんも演技しているのを初めて見ましたが、苦難の日々の喜久雄を支えようとする姿がとても印象に残りました。


一方で、ストーリーは個人的には誰も幸せになっていないように感じる内容。

好みの問題ではありますが、「一度観れば十分かな」と思ってしまったのも正直なところです😅

(原作は読みたいですが、人が辛そうにしている場面を映像で観るのが少ししんどくて…)


タイトルの「国宝」という言葉が、非常に皮肉に感じられる作品でした。

国宝にまで上り詰めるものの、その過程で犠牲にしたもの、不幸にした人を思うと、

果たして人として「国宝」と呼べるのか…。


結局は人間であり、メディアや世間に作り上げられた存在なのではないか、

そんな風刺が強く印象に残りました。


歌舞伎の世界の闇も容赦なく描かれており、

演技の質よりも人気や血筋が重視される世界への違和感が強く残ります。

俊介の舞台復帰の稽古で言われたあのセリフは、かなり重かったですね。
喜久雄の苦難の日々のシーンなどを見てもそれを感じますね。要は芸術より人気なんだなと思わされる描写でした。

これは、是非原作を読みたくなる映画ですね!
まだまだ映画では語られなかった細かい描写や、背景、心理描写が隠れていそう。
機会を見つけて読んでみたいと思います!

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まとめ:この映画が向いている人

  • 芸事に人生を捧げる人間ドラマが好きな人
  • 歌舞伎や伝統芸能の裏側に興味がある人
  • 映像美・衣装・舞台演出を重視して映画を観る人
  • ドルビーシネマなどラージフォーマット上映で作品体験を重視したい人


『国宝』はエンタメ的な爽快感よりも、

芸の世界に生きる人間の光と影を真正面から描いた重厚な作品でした。

鑑賞後に余韻と共にさまざまな感情が残る、まさに“大作”と呼ぶにふさわしい一本だと思います。


劇場環境によって体験の質が大きく変わる作品でもあるので、

これから鑑賞される方は上映フォーマット選びも含めて楽しんでみてください。